目を見開いた望にものも言わず歩み寄り、華奢な体を抱きしめた。
「……!?」
はあ、と耳元で兎田が息をつく。
望の頬がたちまち赤くなった。
「望ちゃん」
ささやくのをやめてほしい。
腕から逃れたい、と思っているのに体は動かず、そして腕の中で安心している自分に気づく。
動揺する望になにか言おうとした兎田は、すぱんと頭をはたかれて振り返った。
「邪魔しないでほしかったな」
「邪魔しないわけないでしょ」
「……!?」
はあ、と耳元で兎田が息をつく。
望の頬がたちまち赤くなった。
「望ちゃん」
ささやくのをやめてほしい。
腕から逃れたい、と思っているのに体は動かず、そして腕の中で安心している自分に気づく。
動揺する望になにか言おうとした兎田は、すぱんと頭をはたかれて振り返った。
「邪魔しないでほしかったな」
「邪魔しないわけないでしょ」


