寂しがり屋の月兎

「ちょっと、訊ねたいことが」

「ねえ、なんにも関係ない人になんで望のことがわかるわけあるのよ」

「まあ、それは訊いてみてから」

焦って苛立つ有明を宥めて、兎田はことのあらましをその女子に語り出す。

「……で、自分で言うのはどうかと思うけど、望ちゃんに嫉妬した誰かが嫌がらせしてる可能性が高いかなって」

「ふむ」

本当に自分で言うのはどうかと思うことをさらりと言ってのけ、兎田は彼女の発言を待った。

彼女はぱちりと左目を閉じる。