寂しがり屋の月兎

「こういうのってなによ。詳しい人って?」

「こういう……よくわからないことを取り扱うのが上手い人」

「でも、さすがに足立さんにもわからないんじゃないか? 玉川さんとは無関係だし。そもそも、あの人どこにいるんだ」

「ちょうど今、迷路の係交代したとこ」

そして一行は巨大迷路が設置されているグラウンドに来た。

「足立さん!」

並ぶ客を誘導していた女子がくるりと振り返った。

胸くらいまでの黒髪はまっすぐに切りそろえられている。