寂しがり屋の月兎

はあ、とため息が零れた。

兎田が望にかまっているのでもない。

だったらどこに行ったのだ。

スマホの画面を見続けているけれど、連絡がない。

文化祭中、あちこちと連絡を取るために、スマホはずっと持っている、と望は言っていた。

望は言動がふわふわしているが、うっかりな子ではない。

なにかおかしいのだ。

数分後に兎田がやってきた。

この男が息を乱しているのを初めて見た。