寂しがり屋の月兎

望が来ない。

有明は唇を噛んだ。

胸騒ぎがする。

望のクラスを覗いてみたが、ウエイトレス姿の女子の中に望の姿はなかった。

一人を捕まえて聞いてみると、もう休憩時間に入っているとのこと。

待ち合わせの時間は過ぎている。

場所だって間違っていないはずだし、スマホに連絡をしても返事がない。

いやな予感がする。

楽しさの喧騒の中で一人、目つきを剣呑にしていた。