寂しがり屋の月兎

どこに行くのか、という問いに、すぐにわかるとしか彼女は答えなかった。

引っ張られた先は、文化祭中は立ち入り禁止の区域で、つまり人がいない。

心臓の音がいやな感じに響いていた。

「あの……」

「ねえ」

彼女は望に喋らせない。

「兎田くんとは、付き合ってないんだよね?」

「……ないです」

「でも、昨日、二人で回ったんだってね?」

「……はい」