寂しがり屋の月兎

「喫茶店かあ」

昼休み、例によって屋上前で、三人でごはんを食べることが定例になった。

微笑んで話を聞いているのは兎田だ。

「兎田くんたちは?」

「迷路」

「面白そうだね」

「そうだね。結構凝った作りになるみたい」

兎田と三日月はクラスが同じだ。

「喫茶店ってなに出すの?」

「えーと、和風な感じで、お団子とかおしることかだったかな」