AM 9:00
学校の目の前に立つ 。
世間一般的にはこれを遅刻と言うらしいが 、僕にとってはこれが定刻 。
扉を開けて 、黄色の上履きに履き替える 。痛くない 。
職員室で遅刻カードを貰う 。僕より背の高い誰かが何か言っていたが 、僕の耳には入らなかった 。
教室へ向かう 。白い扉に手をかけて 、横に引く 。
刺さるような視線と 、魚屋の汚い雑巾の様な匂いが鼻を劈く 。
クラスメイトの間抜けな笑い声 、扇風機の回る音 、水が垂れて床を濡らす音 。
震える脚を必死に動かして 、席に着く 。痛い 。
折角学校に来たのだけれど 、体調が悪くなった 。
頭が痛い 、腹も痛い 。我慢したが 、吐き気がしてきたので立ち上がる 。
ゆっくりと教卓へ脚を進める 。
僕より 、いやここにいる誰よりも背の高い彼に
「保健室の紙をください」
と 、いつも通りの台詞を述べる 。
彼は 、僕の額に触れた 。
「熱があるのか」
と 。
学校の目の前に立つ 。
世間一般的にはこれを遅刻と言うらしいが 、僕にとってはこれが定刻 。
扉を開けて 、黄色の上履きに履き替える 。痛くない 。
職員室で遅刻カードを貰う 。僕より背の高い誰かが何か言っていたが 、僕の耳には入らなかった 。
教室へ向かう 。白い扉に手をかけて 、横に引く 。
刺さるような視線と 、魚屋の汚い雑巾の様な匂いが鼻を劈く 。
クラスメイトの間抜けな笑い声 、扇風機の回る音 、水が垂れて床を濡らす音 。
震える脚を必死に動かして 、席に着く 。痛い 。
折角学校に来たのだけれど 、体調が悪くなった 。
頭が痛い 、腹も痛い 。我慢したが 、吐き気がしてきたので立ち上がる 。
ゆっくりと教卓へ脚を進める 。
僕より 、いやここにいる誰よりも背の高い彼に
「保健室の紙をください」
と 、いつも通りの台詞を述べる 。
彼は 、僕の額に触れた 。
「熱があるのか」
と 。
