「おーい風呂上がったぞ。麦茶よこせよ」
遠くから叫び声が聞こえた
話相手のどんちゃんをベッドに戻しキッチンへと向かう
要望通り麦茶を入れてテーブルに置いた
「おー♪サンキュー!」
「…あ…あの…せめて服着てください…」
蝋燭の炎に照らされて浮かぶ鏡矢の姿
タオル一枚を腰に巻きつけているだけ
「あ?何言ってんだテメェ。風呂あがりはこう!と決まってんだよ!」
生まれて始めて目にする男性の裸
気持ち悪い…
なるべく見ないように心がけて推理小説を開く
「おい。お代わり」
「…ご自分でどおぞ…」
「何だと?いいから持って来いよ」

