しばらく堂々巡りが続いた



段々と小さくなる声


それに反して男性の声は大きくなる一方




「ったく。何なんだよ!!」




投げやりな声が聞こえたと思うと足音が部屋中に響き渡った



「で?何だって?」



声が突然近くなったのを感じ
少しだけ顔を上げた






「……!!」


目の前に黒いタンクトップの男性が座っているのが視界に入る




「てめぇ、早く言えよ!」


ドスの聞いた声のせいで益々声が出てこない





何故、見ず知らずの男性が勝手に部屋に上がりこんで


勝手に寝てたのに


どうして私怒られてるんだろう…