「ったく…何だよこの部屋!電気どこだよ!」



鳥目なのか?
壁に体当たりしながら
壁を叩き電源を探しているようだった




その不可解な行動から発せられる音を聞きながら忘れていた何かを必死に思い出そうとする




ん…??

電気?
電気を…付ける??






「まって!!!!」



叫んだ時は既に遅かった



明るい電気の下で目をまん丸にしてこっちを凝視している男性…



電気を付けるのを阻止しようと前に乗り出していた体を引っ込め、咄嗟に下を向く



「あ…で…電気…消してください…」




「あ?何だって?聞こえねぇよ!!」




「で…電気を…」





「だから聞こえねぇって!!」



「ですから…電気…を…」