推理小説が好きであっても死体などグロイ物は苦手である 目を凝らして 得体の知れない男性の後ろ姿を見つめ続ける 小さく呼吸しているのが解った 「死んでない…」 男性の丸まる後ろ姿は チャックのシャツを羽織っているようだが… 無造作に肌蹴ており黒いタンクトップが露出していた 息を呑み 起こさぬようにゆっくりと男性の正面にまわる 「……あ…」 どこかで見たことのあるような… でも記憶が薄い