アナタを一生、アイシテル。

次の日、学校へ行くと、教室がざわついていた。

「どうしたの?知香。」

知香に聞くと、興奮した様子でまくしたてた。

「あのね、玄関ホールに飾ってある
「薔薇の木」っていう絵あるでしょ?
あれがね、城見の贋作だったらしいの!」

「ええ?どういうこと?」

何もわからないフリをして、話を聞く。

「誰かが贋作だって気づいたらしくてね、
それを先生に言ったら城見が自白した
らしいの!あの絵、かなり高額だった
らしいから、わざとではないらしいけど
停学処分だって!」