「あの、、、。佳純、憐くんですか?」

私の足元にある卓球を拾う。

「え?」

いきなり知らない相手から声をかけられた
彼は驚いた顔をした。

私は彼の手をとって、卓球を握らせる。

「そう、だよ。君は、、、?」

彼は不思議な顔をして私の顔を見つめる。
私と、同じ匂いがする。
私と同じ、赤黒い匂いがする、、、。

猫を被るようにニコッと笑う。

「私は、哀川響花(アイカワヒビカ)。
同級生よ。」