純に家の前でおろしてもらうと、未来は一人の部屋に帰った。


制服のブレザーをハンガーに掛けて、シャツとスカートを脱ぐとそのままベッドに倒れこむ。


ママはまだ帰っていない。


布団に潜ると純の香水の香りが髪に残っていた。


なんだか脱力してしまって身体に力が入らない。


シャワーは明日の朝でいいか…


車の中の純の声や、唇の感触がリピートされたけど、未来はそのまま目を閉じて眠りにおちていった。


ブレザーのポケットにいれたままのスマートフォンのバイブの音に未来は気がついていなかった。