大きめのソファーだけど、さすがに2人で横になった状態だと完全に密着しないと落ちる。

近い、ちかいです。

ギシッ、ソファが軋むたびに心臓がはね上がる。

そのうち本当に壊れるんじゃないか。

「なんか。お前といると落ち着く」

男っぽい、けれど綺麗な指先で髪を耳にかけられる。

「………ッ!」

あなたのせいですよ。わかな、心地の良い声で紡がれた自分の名前。

お店で名前を呼んでくれる時とはまるで違う響き。

「私は抱き枕ですか」

「ちょうどいいサイズ感なんだよな」