「ソファ座っといていいよ!ジュース飲む?」
「あ、ありがとうございます…」
さっきのイライラと緊張で喉がからっから
貰ったブドウジュースをゆっくり飲む
「で、どうしたの?」
隣から顔を覗き込まれる
「…父の店を手伝っているって前に言いましたよね?」
「うん」
「本当は…嫌なんです。でも父には逆らえない…
元々、高校を卒業したら店を手伝わせる気でいるんです。
女優をやりたいなら、店を手伝いながらしろって…
無茶な事押し付けてくる
昼間は学校か仕事、夜は仕事か店
たまに1日に全部の場所に行くこともあります
…そりゃあ、金本さんほど仕事は忙しくないので、
それに比べたらどうって事ない日常かもしれませんけど…
私…たくさんのことを一度にできるほど器用じゃないです。」



