「拝啓、貴方へ。そういう優しいところが好きです。どうぞあまり長くはならないように、只管にミケルさんのお尻を蹴ってでもして、物理的に距離を縮めていってあげて下さいね。」
『拝啓、スウィートハニー。ミケルの恋は失敗しました。相手が既婚者だったことも然り、まだまだ彼は恋に未熟者だったのです。ミケルのキューピッドにも暫くは眠っていて貰います。
追伸.フィッシュ&チップスは友人の言葉通り、想像を絶する不味さでした。』
「拝啓、貴方へ。記念日には間に合いませんでしたね。次会ったら覚えておけよ。」
『拝啓、君へ。ご機嫌如何ですか、と聞くのも恐ろしいです。君の誕生日記念におめでとうを言えなかった分、原稿用紙三十枚分の思いを綴って持って帰ります。交際五周年の記念日には、きっと。』
