『拝啓、マイラバー。君の追伸を見て、思わず背後を振り返ったよ。文字だけで殺意を感じたのは初めてです。ミケルが女性か男性か、真実は添付した写真が語ってくれます。今いる場所はシチリアです。かの有名な詩人が言ったように、成る程、言葉を失う程のうつくしさでした。骨を埋めるならこの国にするのも悪くはないと、そう思います。次は一緒に行きましょう。必ず。』

「拝啓、愛しい貴方へ。シチリア、写真でしか見たことのない場所ですが、貴方がそう言うのであれば、きっと何にも代え難く美しいのでしょう。貴方の目に映る景色が、貴方の耳に聴こえる音が、貴方の肌で感じる世界が、貴方の五感に訴える全てが貴方の心を癒してくれるように願っています。ところで・・・
追伸.ミケルさん、言葉を失う程の美しさで感動しました。美術館から彫刻品でも盗んだのかと思うばかりです。」