(………俺は…) (…死んだ………のか?) 何も思い出せない…。 何も分からない…。 呆然としながら、 彼は光の中で握った、自分の手を見た。 指の間から光が漏れ いつの間にか なにか、光る小さなモノを 握っている。 そーーっと手を開いてみると 小さな ふわふわの羽が中にはあった。 だが、次の瞬間 ビュッと風が吹き、 「あ……!」 羽は 天高く舞い飛んでしまったのだ。