そうだよね。



「まあねー、7年も経てばそりゃ変わるよねー。先生はハゲるし、茂木ちゃんは結婚するし、真山は性格ひん曲がるし」





うんうん、と1人納得する私。

その横で、ムスッとしながら真山は頬杖をついた。


「おー。沢白はおっさんになるしなー」

「ちょっと、しつこい」


なんだ。

今日はがに股も気をつけてるし、目の下のクマだって綺麗に消してきたし?

化粧もケバくなり過ぎないようにしたし。


「ふん。私のふぇろもんとみりょくに気づけないようじゃ、真山もまだまだガキだよ」

「ムキになるお前もな!てか言いなれねえ言葉使ってんのバレてっから」


ケラケラ笑う真山のその表情だけは、

昔と、変わってなかった。




「それより、私のとこにばっか来なくていいからさー。他のみんなの相手もしてきなよ、人気者の真山くん?」

「はあ?」

「みんなーー!!真山が飲み足りないってよ!!!」

「ちょっ」




「あずみんよく言った!」

「壱斗~!俺と飲み比べだ~!」




「うわ酒くっさ!!こいつらの絡みウゼェから潜んでたのに!おい沢白ぉ!!」

「ふぁいと~」


元野球部主将の戸田(とだ)くんと、

まだまだ現役ギャルなモッチーに、

がっつり両腕を掴まれた真山くんは。




「覚えとけよーーーーー(けよー…)(ヨー………)(ョー………)」




完全に酒に飲まれたクラスメイトのもとへ

流されていきました。



◇◇◇