◇◇◇



そうだそうだ~!そうでした!

それでそのあと、2軒目に行って~。


行ってぇ…………………………。



………あ?


「そっからの記憶は!!?」


ない!!


「ぎゃー!!!」







「1人でトリップするな!!」


肩を真山に思いっきり揺さぶられ、ハッと我に返る。


「………ええっとぉ…」

「……とりあえず、多分、ヤッてはない、と思う…………」

「はっ?」

「服着てるし」


ホントだ。


ベッドの乱れたあとも、なし。


……ベッド…………?

私の家、ソファーベッドだったはず。


「ここどこ!?」

「今更かよ!」

「だって!」


もう何から整理すればいいからわからないんだもの!


「……俺の部屋だよ。居酒屋から近かったし、記憶はないけど、普通に泊まっただけじゃないか、と………」


よ、


「よがっだぁ~~~」

「ううわぁ」


なんだか安心して、涙が出た。


「何も無かったんだから、泣くなよ」