『本当ですか~!ありがとうございます!これ、一番自信あったんです』


梨花ちゃん、本当に嬉しそう。


『…あとで、石川さんに見てもらお』


『は~い』


私は、自分の机に戻った。


『何してるんだろ…私』


小さくつぶやいた、その時、


『おはようございます』


本宮さんと一弥先輩が入って来た。


二人とも、背が高くて、カッコよくて、一気に部屋が華やぐ。


『恭香、おはよう。朝から梨花ちゃんのパワーに押されてたね』


と、夏希が隣に来た。


『おはよう、夏希。別に押されてたわけじゃないよ』


負け惜しみだ…


めちゃくちゃ押されてる。


『ねえ、今日の本宮さん。すごく素敵だと思わない?なんでスーツ姿なんだろ』


『そうだね…』


もうすでに、本宮さんのスーツ姿でドキドキ済みだなんて、夏希には言えない。


『会議でもあるのかな?』


夏希も、本宮さんをじっと見てる。


そして、石川さんが入って来て朝礼が始まった。


その時に、やっとその答えがわかった。