『恭香…ありがとう』


私は、首を横に振った。


『私、朋也さんに謝らないと。私のせいで、朋也さんが…』


『馬鹿だな、そんなこと、絶対に考えるな。お前は何も悪くない。ただ、俺がもっと大人の対応してれば…そこまで憎ませることも無かったんだ。こんな、おおごとにしたのは、自分自身のせいだ』


朋也さん、一生懸命話してくれてる…


苦しい気持ちを隠して。


そうやって、いつも私を守ってくれるんだね…


『朋也さんは優しいから。今は…朋也さんが生きていてくれたことに、ただ感謝するね』


朋也さんが、また微笑んだ。


こんなカッコよくて優しい笑顔見たら、もっと、もっと…好きになっちゃうよ。


本当に…


目を覚ましてくれて…


生きてくれて、ありがとう。


朋也さん。