『とにかく、恭香ちゃんが、僕か本宮君のどちらかを選んでくれるのを待つしかないよね。だけど…やっぱりズルくない?本宮君だけが恭香ちゃんと一緒に住むなんて』


思わず本音が出た。


『…ああ、確かに…フェアじゃないな』


そんなに、物わかりがいいのか?


ヤバい、本宮君は本当にいいやつ…なのかも知れない。


カッコよくて、いいやつで、仕事が出来て、お金持ちで…


僕は、本宮君には勝てないのか?


『恭香と一緒に居たい気持ちと、将来をいろいろ考えたくて、それで恭香の部屋に住み始めた。でも、恭香がどちらかに決めれるまで…俺、家に戻る』


『…あ、ああ、わかった。そうして欲しい。だけど、恭香ちゃん…どちらかを選べるかな?』


『…確かにな。2人ともフラれることも有り得るな。それでも俺は、恭香を諦めたくない』


『もちろん、僕もだよ。絶対諦めたくない』


2人とも、恭香ちゃんを真剣に想ってる。


それが、今日、ハッキリとわかった。