今、俺は、恭香を愛してる。


本気で…恭香がいつも隣にいる人生を望んでいるんだ。


ただ、恭香の中には、俺と同じくらい一弥君がいる。


その答えを、きっと恭香も探し出したいはずだから…


『森咲には俺が話すよ』


『うん。また詳細はメールして』


『わかった』


一弥君も、何か感じたんだろう。


3人で一緒に行く意味を。


俺は、夜になって、恭香にそのことを話した。


ためらってるのはわかったが、恭香も承諾してくれた。


休みも何とかなったし、追加で部屋も押さえた。


その日が来るのが、楽しみのようで、少し怖かった…


大丈夫だ、大丈夫だと、自分に言い聞かせる。


恭香は、いつもこんなにそばにいるのに…


どうして俺は、不安になるんだ?


不安を消すために、無理矢理、恭香を押し倒すことも出来るのに…


いや、絶対に出来ないだろ?


出来るはずない…


そんなことは、何の解決にもならない。


恭香は、とても優しい顔をしてる。


半端ないくらい可愛い。


この子を…


絶対に泣かせたりしない。


俺が、一生…


守るんだ。