朋也さんに抱きしめられて、とてつもない安心感に浸った…


キスをするわけでもない、体を求めるわけでも…


ずっといつも私のこと、考えて、大切にしてくれてる。


朋也さんは、ズルくなんてないよ。


そのあと、私達はそれぞれの部屋に入った。


朋也さんは、一弥先輩のこと、あまり深くは聞かなかったな…


仕事では、お互いを認め合っている2人。


私は、本当にどっちが好きなの…


ベッドにもぐって目を閉じてみるけど、なかなか眠れなかった。


疲れてるはずなのに…


何度も寝返りを打つ。


何も考えないように、無になるように、そう必死に自分に言い聞かせるけど、全然ダメ。


朋也さんも一弥先輩も、私の頭から離れないんだ…


2人の笑顔や、優しい仕草とか…嬉しかった言葉とか、交互に出て来ては消えて。


本当に…


この厄介な自分の心を軽蔑しそうになる。


夢の中でも、私は2人のことを考えるのかな…