朝練が終わるとすぐ、制服に着替えて芽衣と3階まで重たい体を起こして行く。


「つかれたね〜芽衣」


「うん〜」


机について、芽衣と話ていると後ろからボソっと声がした。


なんだろっ?っと思い、後ろを振り向くとそこには、彼がいる。


「気づくの遅!!」


「うるさいな〜進と声が小さいの!!」



口ゲンカが始まると、チャイムがなってしまった。

「進のせいで、芽衣と話せる時間がなくなったし〜〜」


「俺のせいかよ!!」



私は席につくと、手には汗がほんのりかいていて、それをジッと見つめていた。


いつの間にか時間が経つにつれて、風が私の手をなびかせて汗がなくなる。


進と居るとき、こんなに緊張してるんだ。




この時私は、初めて幸せ者と素直に感じた。