可愛がりたい、溺愛したい。




***


ロッカールームで着替えを終えて、急いで依生くんに連絡をすると、すぐに来てくれた。


「……今日終わるの早いんだ」


「あ、うん。浅川さんが今日だけ特別にって」


「ふーん……」



あぁ、また機嫌悪そう。

なんでかなぁ、学校にいる時とかはここまでじゃないんだけど…。


というか、バイト始めてからずっとこんな感じだから、やっぱりバイトすること反対なのかな。


それとも、送り迎え面倒だからやめたいとか思ってるのかな。


……いろいろ気を遣わせてるのかもしれない。



結局、帰り道の会話もそんなに弾まなくて、家の前に着いてしまった。


いつもならここでバイバイだけど。



「今から依生くんの部屋にお邪魔しちゃダメ…?」


「……なんで?」


「は、話したいことある…から」


「……べつにいいけど。
いま家誰もいないから」