可愛がりたい、溺愛したい。




男の人ってそういうものなのかなぁ……?

首をガクッと落として、漏れそうになるため息をグッと抑える。



「あ、そーだ。
よかったらこれ持って帰って彼氏くんと食べてみなよ」


そう言いながら、ショーケースの中に入っているフルーツケーキを2つ箱に詰めてくれた。


「え、あっ、お金払います」


「いーよいーよ。
どうせもうお店閉めるし。余り物で申し訳ないけど」


「そんなそんな……。
いただけるだけでもありがたいです」


すると、浅川さんが顎に手を当てて、何かを考えるそぶりを見せたかと思えば。



「あ、それと、もう今日は上がっていいよ。
掃除のほうは俺がやっとくから。彼氏くんときちんと話できる時間作っておいで」


「え、でも……」


「芦名さんいつも仕事真面目にやってくれてるから。今日だけ特別ってことで」


こうして、浅川さんのお言葉に甘えていつもより少し早めに上がらせてもらうことになった。