可愛がりたい、溺愛したい。




「え、まじ??」


「いや、これだけ可愛かったら目立つことね?」


そ、そこまで驚くことなのかな。
すると、わたしの耳元でそっと花野井くんが



「男ってすごい単純でしょ。
いきなりこんな騒ぎになっちゃって、気悪くさせたらごめんね」


「あっ、ううん大丈夫だよ」


ただ勢いにはびっくりしたけども。



「ほら、お前らバカみたいに騒いでないで席つけよ。俺らも早く教室入りたいから」


「いや、ちょっと待てよ!
その子の正体教えろよ!」



「はぁ……お前らってほんと周りちゃんと見てないのな。芦名帆乃ちゃんだよ。クラスメイトの顔と名前くらいちゃんと覚えとけよな」


若干呆れ気味で、花野井くんが言うと、安田くんたちはポカーンと口を開けて。



「え……芦名さんって、たしかに依生の幼なじみの?」


「そうだよ。
雰囲気違うけど、いつも依生と一緒にいるだろ?」