可愛がりたい、溺愛したい。




ハハッと笑いながら。


「いやー、ぜったい妬くだろうね。
学校来てみたら衝撃受けるだろうなぁ。俺はその顔を観察でもしとこうかな」


「えぇ、花野井くん何か面白がってる?」


「依生の反応がたのしみで仕方ないだけだよ。
とりあえず、もうすぐホームルーム始まるから教室入ろうか」


「う、うん」



花野井くんが扉を開けてくれて、後ろについて中に入って、そのまま席に着こうとしたら。



「はよー、涼介〜。
お前さ、今日の数学の課題やってきた〜?」


開けた早々、クラスメイトである安田くんが花野井くんに話しかけたので、足を止めた。


後ろにいるわたしも同じように足を止める。



うぬ……早く中に入りたいのに……。



「いや、まだやってないけど。
ってか、その課題の提出って明日じゃなかった?」


「え、そうだっけか?」


「確かそうだったような気がするけど。
どうだっけ、帆乃ちゃん」


急にこちらを振り返って、話を振られてしまった。