可愛がりたい、溺愛したい。




教室に着くまで、いろんな人からチラチラ見られて、指をさされて、ヒソヒソ話されて。


……な、なんだかとても不安になってきた。


似合ってなくて、おかしくて変に注目を浴びてるんじゃないかって思って、小走りで教室まで向かったはいいけど。



扉の前に立ったまま、なかなか開けられず中に入らない。


ど、どうしよう……。

いつまでもこんなところで突っ立っているわけにもいかない。


かといって、1人で教室に入るのは勇気がいる。


って……せっかく昨日あれだけ明日香ちゃんが協力してくれて、自信持ってって言われたのに早速自信失ってるわたしってなんなのさ。



「あれ、教室入らないの?」


「ひぇ!?」


急に後ろから声をかけられて、びっくりして変な声が出てしまった。


振り返るとそこにいたのは



「あれ、帆乃ちゃん?」


「あっ、は、花野井くん…!」


偶然にも声をかけてくれたのは花野井くんだった。