「まずは、その長い髪をバッサリ切っちゃおう!ちゃんと顔が見えるように!
髪の長さは胸より少し上くらいのセミロングが似合うんじゃないかな〜」
ある場所とは、明日香ちゃん行きつけの美容院で。
明日香ちゃんはカタログをめくって、まるで自分の髪型を決めるようにサクサクと話を進めていくので、わたしはされるがまま。
でもちょうどよかったかな。
そろそろ髪を切ろうと思ってたし、少し短くしてみるのもありかな…みたいな。
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カットをしてもらって、トリートメントもお願いして、最後にコテで軽く巻いてもらって。
「うわ〜〜!!!
帆乃ちゃんめちゃくちゃかわいいよ〜!!!」
「あ、ありがとう…っ。
に、似合ってる……かな、おかしくないかな」
「もう似合ってるって言葉じゃ足りないよ!!
かわいさが渋滞してるよ〜!!」
明日香ちゃんは相当気に入ってくれたのか、自分のスマホのカメラをこちらに向けてパシャパシャ写真を撮ってくる。