可愛がりたい、溺愛したい。




謝ってほしいわけじゃなくて。


ただ、どうしてキスしたのか、気持ちの答えを教えてほしかったのに……。



わたしが依生くんとの距離を詰めて、手に触れると、その手は簡単に振り払われてしまい…。



『……今は無理。1人にして』



冷たく言い放たれてしまい、結局その日はそのまま家に帰って1人で目が腫れるくらい泣いた。



依生くんの気持ちを聞くことができなくて、近づくことでさえ拒絶されて。


その時自覚した、


振られたんだって。



きっとわたしのことを好きじゃないから。


だったらどうしてキスなんかしたの…って、頭の中は依生くんでいっぱい。



それからそのあと気まずくなるかと思ったけれど、数日して顔を合わせてみればいつもと変わらない態度で接する依生くんがいた。



……うまく線引きをされたような気がした。


この前のことはなかったことにしようと。

幼なじみのラインはぜったい超えない…と。