可愛がりたい、溺愛したい。




「ふーん、そうなんだ。
俺はコンタクトのほうがすきだなあ」


「メガネのほうが落ち着くもん」


「隠すのもったいないよ。
帆乃先輩めちゃくちゃかわいいのに」


「かわいくないもん」


「またそーやって言う。
かわいいくせに。いい加減認めればいいのに」



すると、頬にピタッと冷たいペットボトルがあてられた。


「ひぇっ、冷たい!」


「ひんやりして気持ちいいでしょ?」


「う、うん」



こうして少し休んだら徐々に良くなっていったので、他のものに乗るために歩き回っていると。


「あ、あれ乗りたい!」


かわいらしいコーヒーカップを見つけて、思わずテンションが上がる。



「先輩ってバカなの?
あんなの乗ったらまた酔うよ?」


「ハンドル回さなきゃ大丈夫だよ!」


「それ乗る意味なくない?」


ハハッと笑いながら、バカにされてる。