可愛がりたい、溺愛したい。




「いいの、いいの。
こういう荷物持ちは男の役目だからね」


「お、重くない?大丈夫??」


「ははっ、帆乃ちゃんも明日香と似たように心配してくれるんだね。

俺そんな力なさそうに見えるかなー?」



「いや、力なさそうっていうか、持ってもらうのが申し訳ないような気がして」


「ふーん、そっか。
じゃあ、少しだけあそこの公園で休憩してもいい?」


指さした先には小さな公園があって、そこのベンチに2人並んで腰かけて休憩タイム。



「あんま帰る時間遅くなると依生に怒られちゃうから、少しだけ休むことにしよっか」


「怒らないと思うけどなぁ」



「ははっ、いやー怒るよ」


そう言いながら、さっき買ったばかりの袋の中から飲み物を取り出してわたしに渡してくれた。


「あっ、ありがとう」