可愛がりたい、溺愛したい。




「ん〜!!
づがれだぁぁ……もう無理……」


力尽きたのか、明日香ちゃんが机にペシャリと顔をつけた。


かれこれ2時間弱くらいは過ぎていると思う。


わたしもすごく疲れた。


壁の時計で時間を確認してみると、午後の3時を過ぎていた。



「じゃあいったん休憩にするか」


花野井くんの声がけでようやく休憩時間になった。


グイーッと身体を伸ばすと気持ちがいい。


チラッと隣にいる依生くんを見てみれば、疲れてしまったのか明日香ちゃんと同じように机に伏せて眠っている様子。



そんな2人を見ながら、さっき花野井くんが持ってきてくれたお茶の入ったマグカップに手を伸ばすと、中身が空っぽになっていた。


「あー、お茶なくなった?」


「あっ、うん」


今も隣に座っている花野井くんが手元にあるマグカップを見ながら。


「さっき冷蔵庫見たら、もうお茶なくてさ。買いに行かないと」