「あ~、明日の朝が俄然楽しみになってきた!」
(……森場くんが楽しそうだから、いいか)
仕事のことを考えているときの彼は、本当に楽しそうな顔をする。無邪気な笑顔にほっと心が安らいだ。そんな自分の気持ちの動きによって、ふと思う。
……もしかしてこういうことなのかな? 就寝前のベッドタイム。スマホの画面もパソコンの画面も見ずに、好きな人と何気ない話をして過ごす。確かに今の私はものすごくリラックスしている。こういう安心感を、〝LUXA〟を使うお客さんにも味わってもらえたら……。
再び仕事に向けて頭を切り替え始めた私。
――その時、額に〝ちゅっ〟と湿っぽい感覚があった。
「…………えっ」
「おやすみ」
森場くんはそう言い残し、私のほうを向いたまま瞼を下ろした。
長い睫毛が、規則正しい呼吸によって揺れている。
(……でこチューされた……!)
――こうして、新製品の命運を背負った二人の〝疑似夫婦生活〟が始まったのです。
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試し読みは以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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