「朝から相手が〝おはよう〟って優しく笑いかけてきてくれるの、控えめに言って最高じゃない? それだけで一日頑張れそう」
森場くんのピュアなお言葉に、私は自らの心の汚れを大反省した。
「……最高だね」
「だろ? よし、決定」
彼は満足そうに頷く。そして握っていた私の手を解き、小指を絡めてくる。子どものときによくやった指切りを彷彿とさせる……というか、まさしく指切りだった。
森場くんは私と約束をする。ニコッと笑って。
「一応約束しておくけど、襲ったりはしないから安心して」
「え?」
「なっちゃん、なかなか妄想たくましそうだから。きみがウェルカムだって言うなら、俺も男なのでやぶさかではないんだけど……」
「……い……いやらしい妄想なんてしてない……!」
からかわれていることに気付いて全力で小指を振りほどこうとしたけれど、彼は「わかったわかった」と笑ってその指を離してくれなかった。彼は約束を続ける。
「ただ、襲いはしないけど一つだけお願いがある」
「……お願い?」
「うん。朝起きたら、お互いにあたかも昨晩は何かあったみたいに話すんだ」
「……ん? そのくだり必要?」
「必要だよ。実際にベッドを使うカップルがどんな会話をするのかイメージしてみないと。シチュエーション大事! まあ俺の願望もちょこーっと入ってるけど!」
「もうっ……!」
まだからかわれていることが悔しくて、その〝お願い〟は突っぱねてしまおうかと思った。でも、できなかった。その〝お願い〟は仕事のためのお願いだから。
森場くんのピュアなお言葉に、私は自らの心の汚れを大反省した。
「……最高だね」
「だろ? よし、決定」
彼は満足そうに頷く。そして握っていた私の手を解き、小指を絡めてくる。子どものときによくやった指切りを彷彿とさせる……というか、まさしく指切りだった。
森場くんは私と約束をする。ニコッと笑って。
「一応約束しておくけど、襲ったりはしないから安心して」
「え?」
「なっちゃん、なかなか妄想たくましそうだから。きみがウェルカムだって言うなら、俺も男なのでやぶさかではないんだけど……」
「……い……いやらしい妄想なんてしてない……!」
からかわれていることに気付いて全力で小指を振りほどこうとしたけれど、彼は「わかったわかった」と笑ってその指を離してくれなかった。彼は約束を続ける。
「ただ、襲いはしないけど一つだけお願いがある」
「……お願い?」
「うん。朝起きたら、お互いにあたかも昨晩は何かあったみたいに話すんだ」
「……ん? そのくだり必要?」
「必要だよ。実際にベッドを使うカップルがどんな会話をするのかイメージしてみないと。シチュエーション大事! まあ俺の願望もちょこーっと入ってるけど!」
「もうっ……!」
まだからかわれていることが悔しくて、その〝お願い〟は突っぱねてしまおうかと思った。でも、できなかった。その〝お願い〟は仕事のためのお願いだから。


