「……あの、森場くんっ……」
おかしなことになってしまう前に、ちゃんと告白しておいたほうがいいのではないか。
焦った私はなんとか伝えたくて口を開いたものの、何も準備していなかったから、何と切り出せばいいのかもわからない。
その間に彼は、私の質問に対して〝そうだなぁ〟としばらく思案して、こう答えた。
至極真面目な顔で。
「とりあえず……朝起きたときに隣で〝おはよう〟って微笑んで」
「え?」
……それだけ?
「今まで入眠時のことにばっかり頭がいきがちだったんだけど、目覚めた時のことだって大事だよなぁと思って……」
「ああ、うん……」
「一人だったら、〝ああ朝が来たなぁ〟ってぼんやり思って起きるだけだからさ。パートナーが隣にいる状態で迎える朝ってどんな感じなのかなぁって……それも立派な〝夫婦にしかできないようなこと〟でしょ?」
「そうだね……」
相槌を打ちながら、私は半端ない後ろめたさに襲われていた。間違いもアバンチュールもない。森場くんはやっぱり森場くんで、根っからの仕事人間だったのだ。それなのに私ときたら、また不純な勘違いを……。
「……なっちゃんもしかして、何かいやらしい想像した?」
「まさか!」
はいはい、しました――! ごめんなさい!!
……とは、口が裂けても認められないので、〝そんなわけないでしょう?〟とにっこり微笑む。森場くんは「だよね」と爽やかに笑う。
おかしなことになってしまう前に、ちゃんと告白しておいたほうがいいのではないか。
焦った私はなんとか伝えたくて口を開いたものの、何も準備していなかったから、何と切り出せばいいのかもわからない。
その間に彼は、私の質問に対して〝そうだなぁ〟としばらく思案して、こう答えた。
至極真面目な顔で。
「とりあえず……朝起きたときに隣で〝おはよう〟って微笑んで」
「え?」
……それだけ?
「今まで入眠時のことにばっかり頭がいきがちだったんだけど、目覚めた時のことだって大事だよなぁと思って……」
「ああ、うん……」
「一人だったら、〝ああ朝が来たなぁ〟ってぼんやり思って起きるだけだからさ。パートナーが隣にいる状態で迎える朝ってどんな感じなのかなぁって……それも立派な〝夫婦にしかできないようなこと〟でしょ?」
「そうだね……」
相槌を打ちながら、私は半端ない後ろめたさに襲われていた。間違いもアバンチュールもない。森場くんはやっぱり森場くんで、根っからの仕事人間だったのだ。それなのに私ときたら、また不純な勘違いを……。
「……なっちゃんもしかして、何かいやらしい想像した?」
「まさか!」
はいはい、しました――! ごめんなさい!!
……とは、口が裂けても認められないので、〝そんなわけないでしょう?〟とにっこり微笑む。森場くんは「だよね」と爽やかに笑う。


