私たちはうつ伏せになり、二人で一つの画面を覗き込んでいた。私は自分が着ているパジャマのブランドのホームページを開き、森場くんに見せる。
「このブランド、結構メンズも充実してるねぇ。私から見るとどれも良く見えるけど、男の人からするとどれが――」
「なっちゃん」
「え」
パタン、とノートパソコンを閉じられてしまう。
〝どうして?〟と思って彼の顔を見ると、森場くんは微妙な表情をしていた。
「ベッドに入ってこういう会話、すごくいいと思うんだけど……」
「うん……?」
「就寝の一時間前には、電子機器の電源は全部落としたほうがいいんだよ。眠りのために」
「あ、そっかぁ……」
それは私も聞いたことがある。最近はよく言われていることだよね。ブルーライトの刺激で体内時計のリズムが乱れて、寝つきが悪くなってしまうって。
初歩的なことを指摘されてちょっとへこむ。そうでした。仕事中ではあるけれど、自分たちが実験モデルであるということも忘れてはいけない。
「いろいろ考えてくれてありがとう。パジャマはまた明日、会社で考えるとして……」
言いながら、森場くんは私のノートパソコンを取り上げてベッドサイドテーブルに置いた。仕事道具を失った私は手持無沙汰になる。同時に、〝お仕事感〟によって緩和されていた緊張が急激に蘇る。
「……あ……えっ、と……」
うつ伏せでいる理由ももうない。自然と森場くんとベッドの中で向かい合う。いつの間にか顔が驚くほど近くにあって、吐息を感じるほどの距離にいた。
「このブランド、結構メンズも充実してるねぇ。私から見るとどれも良く見えるけど、男の人からするとどれが――」
「なっちゃん」
「え」
パタン、とノートパソコンを閉じられてしまう。
〝どうして?〟と思って彼の顔を見ると、森場くんは微妙な表情をしていた。
「ベッドに入ってこういう会話、すごくいいと思うんだけど……」
「うん……?」
「就寝の一時間前には、電子機器の電源は全部落としたほうがいいんだよ。眠りのために」
「あ、そっかぁ……」
それは私も聞いたことがある。最近はよく言われていることだよね。ブルーライトの刺激で体内時計のリズムが乱れて、寝つきが悪くなってしまうって。
初歩的なことを指摘されてちょっとへこむ。そうでした。仕事中ではあるけれど、自分たちが実験モデルであるということも忘れてはいけない。
「いろいろ考えてくれてありがとう。パジャマはまた明日、会社で考えるとして……」
言いながら、森場くんは私のノートパソコンを取り上げてベッドサイドテーブルに置いた。仕事道具を失った私は手持無沙汰になる。同時に、〝お仕事感〟によって緩和されていた緊張が急激に蘇る。
「……あ……えっ、と……」
うつ伏せでいる理由ももうない。自然と森場くんとベッドの中で向かい合う。いつの間にか顔が驚くほど近くにあって、吐息を感じるほどの距離にいた。


