こんなのみんなどんな気持ちで好きな人とみてるんだろう?


わたしなんて勉強一筋だったから映画なんてみたことあるかもわからないし、恋愛なんて一生無縁だと思ってたから。


でもいま隣には龍希くんがいる。

私の好きな人が。

それがとても不思議だった。



「結構よかったね」


「うん」


終わった後、龍希くんがわざわざお店を予約してくれたというので映画の感想を言い合いながらそのお店に向かって歩いていた。