でもなにもなかった。 100点をとってすごいどころか、返されたテストさえみてもらえなかった。 赤点をたまにとってしまう遥には80点以上あるだけで「すごいね」「がんばったね」っていってたのを聞いてこれもだめだったと思った。 なにをやってもわたしをみてくれない。 そうわかっていたけれど、あの頃からわたしには勉強しかなくて、どこの大学に行きたいとか、やりたいことがあるわけでもなく、気分を晴らすために勉強した。