「うう・・」 でも階段を下りている間わたしの目からまた涙がこぼれた。 あんなこと、いわれて嬉しくないわけない。 嫌いなわけない。 今まで愛されたいと思っていたわたしにとって、これほど嬉しいことはなかった。 次の授業が始まる前の予鈴がなり、廊下には人がいなかった。 顔を洗おう。そう思って鏡をみてびっくりした。 あまりにも目の上が腫れていて、こんな状態で授業なんて受けられるわけがなかった。