わたしの願い



「俺が藍沢さんを愛すよ」


少し沈黙が流れたあと、静かに寺島くんはこういった。


「・・・え?」




――ガラガラ


「藍沢さん、起きた?」


タイミングがいいのか悪いのか、保健室の先生が戻ってきた。


「はい」


「よかった。寺島くんもお留守番ありがとう。もう戻っていいよ」


寺島くんはこっちをみてまだなにか言いたそうだったけれど結局教室に戻っていった。