「んんっ」 目を開けると真っ白な天井が目に飛び込んできた。 「藍沢さん?」 そして隣をみると寺島くんがいた。 「わたし、なんで・・」 「覚えてない?ドッジボールの球が思いっきり顔に当たってそのまま倒れちゃったんだよ」 「・・・・ああ」 「ほんとに後ろにばーんって倒れたからびっくりしたよ」 「そう、だったんだね。あ、あの・・・それより手・・・」 「手?ああ、ごめん」 なぜかわからないけれどわたしの右手は寺島くんに握られていた。