「あぶない!!」 誰かの声が聞こえて気づいたらわたしは倒れていた。 どうやら逃げていたときに人とぶつかってふらついたところを狙われて、見事顔にクリーンヒットしたらしい。 しかもすごく近い位置なのに力いっぱい投げてきたのが当たって、わたしの意識は朦朧としていた。 「きゃー」 悲鳴とともに、体がふわっと浮く感じがしたけれど、わたしはそのまま意識を失った。