ねえ、お母さん、お父さん。今わたしすごく幸せだよ。
生きててよかった。わたし2人の分まで生きるからね。
でもね、たぶんこれからも挫折したりすることたくさんあると思うんだ。
だからこれからもずっと見守っててね。わたしのそばにいてね。
お母さん、お父さん、だいすきだよ」

涙がとまらなかった。

でも、ちゃんといいたいこといえた。

本当のことを聞いてからずっと伝えたかったこと。



「愛がんばれ」


そんな声が聞こえた気がした。

わたしはその言葉に大きくうなずき、涙を拭いて車で待ってくれているお母さんの元に戻った。