わたしの願い


そのあと、洋輔から写真がたくさん送られてきた。

“遥が置いてったカメラでたくさん写真撮った。てか遥もこういうの狙いだったんでしょ?”

その一文とともに。


ばれてた。洋輔にははじめから。

わたしがお姉ちゃんのことを嫌いで、嫉妬していたことに。

こんな写真消せばよかったのに、わたしは保存した。

まだ心のどこかで、ネタに使えると思っていた自分がいることに嫌気がさした。